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<title>cafe ICARUS</title>
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<modified>2012-02-02T06:26:04Z</modified>
<tagline>人々の心や暮らしを
豊かにする建築をめざし

その礎となる
デザインの真実を求めて

エッセイやスケッチ、本や映画の話を通して
思いつくままに書き綴る

建築とデザインのためのメモランダム</tagline>
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<copyright>Copyright (c) 2012, susumu</copyright>
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<title>哀愁のアイルランド</title>
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<modified>2012-02-02T06:26:04Z</modified>
<issued>2012-02-01T17:34:29Z</issued>
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<summary type="text/plain">僅か1週間程度の短い間だったのに心に深く残る 思わず「哀流島」と字を当てたくなる...</summary>
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<email>ssmlab@nifty.com</email>
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<dc:subject>003)KAZE NO FALUCCA</dc:subject>
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<![CDATA[<p>僅か1週間程度の短い間だったのに心に深く残る<br />
思わず「哀流島」と字を当てたくなるような<br />
哀愁に満ちた風景と人々だった<br />
</p>]]>
<![CDATA[<p>ぼくはルアブールの港からアイルランドのロスレア行きのフェリーに乗った<br />
出だしこそ快調だったもののイギリス海峡からケルト海に抜けたあたりで<br />
エンジントラブルに見舞われ暫く漂流することになった<br />
一体どうなることかと思ったけど<br />
乗客は皆この事態に慣れているのか抑も興味がないのか<br />
悠然としたもので騒ぐ者などひとりもいない<br />
船の方でもカフェと映画館を無料開放して慣れた対応</p>

<p>それならビールでも頂戴しようかとカフェを覗いてみたら<br />
もうみんなあちこちで飲んでいる<br />
寧ろこの状況を楽しんでいるみたいだ<br />
直ぐそこのテーブルでは3人組が<br />
カードゲームをしながら次々とビールを飲み干し<br />
その空き缶でピラミッドを作っている<br />
聞けばノルウェー人だという<br />
いやはや流石はバイキングのお国柄　やることが違う</p>

<p>予定より17時間送れてフェリーは朝の7時に漸くロスレア港に着いた<br />
港から列車に乗り替え右手に海を見ながらダブリンを目指す<br />
停車する駅名板には英語と共にアイルランド語が併記されている<br />
風景はのどかな田園地帯が続く<br />
ダブリン駅から市内のユースに真直ぐ向かいチェックインした<br />
フロントマネジャーの彼女は小麦色の肌がとても印象的な美人で<br />
おまけに愛想がよくてスマートなひとだから<br />
誰からも慕われ愛されていた</p>

<p>ぼくはバックパックを部屋に置いてダブリンの町を散歩してみることにした<br />
大きな都市だけど何処か人間的な優しさが漂う町だ<br />
ダブリン城を訪れ美術館に行ってみたら「ムンク展」が開催されていた<br />
再び通りに出てぶらぶらと町を彷徨う<br />
ジェームス･ジョイスは『ユリシーズ』でこの町の一日の物語を描いている<br />
ロンドンで見慣れたアンダーグラウンドのマークが目についた<br />
ダブリンに地下鉄はないはずだけどなあ<br />
と思い近づいてみるとパブだった　洒落てる</p>

<p>滞在中に北アイルランドにも行ってみたかったけど<br />
当時はまだテロもあって治安も悪くダブリンより北上することは諦め<br />
西海岸に小旅行してみることにした</p>

<p>列車は、氷河で削られたのか深い渓谷のようなところを抜けて行った<br />
目的地スライゴ（sligo）駅で降りた<br />
駅前は田舎町の駅前らしく特に何かあるわけもなく<br />
北にマッコウ鯨のような姿の雄大な山（Ben Bulben）がその身を横たえている<br />
まるでテーブルマウンテンだ<br />
ぼくは車道をはずれて北に向かってとぼとぼと歩き始めた</p>

<p><a href="http://en.wikipedia.org/wiki/File:Strandhill2.jpg"><img alt="320px-Strandhill2.jpg" src="http://susumulab.com/icarus/archives/320px-Strandhill2.jpg" width="320" height="216" /><br />
</a></p>

<p>小さな家と低い石垣で囲まれた畑が何処までも続いている<br />
何もない鄙びた風景</p>

<p>時折出会う人々はぼくの顔を見ては不思議な仕草をする<br />
警戒しているのではない<br />
やさしい笑顔で首をほんの少し横に傾けるのだ<br />
初めは冗談かなあと思ったけど出会う度にそんな仕草をされるので<br />
恐らくは挨拶なのだろうと思いぼくもその仕草を真似てみた<br />
そうすると何かを分かちあえたような不思議な笑みが<br />
相手の顔にも自分の顔にも自然に浮かんでくるのが分かる</p>

<p>道の傍に木造の小さな教会があったのでちょっと寄ってみた<br />
壊れかけのベンチに腰を下ろして風の匂いを嗅ぐ<br />
空を見上げると箒雲がさわさわと漂っている<br />
辺りは鳥の声がするだけでとても静かだ<br />
あの山にはケルトの遺跡があるらしいけど徒歩ではとても無理だ<br />
灰色に鈍く光る平べったい山頂をぼんやり眺めていた</p>

<p>もう少し歩いてみよう<br />
厳しいけどやさしく雄大なこの風景にもう少し浸っていたい</p>

<p>冷たい風　乾いた大地、豊かではない風土<br />
なのに飛び切りやさしいあの笑顔<br />
いや、この風土だからこそあの笑顔が必要なのだろう<br />
そして、この風土が不撓不屈のアイルランド魂を育み<br />
数々の偉人を生んだのだと思う</p>

<p>太陽が西に傾き時々雲に隠れるようになった<br />
その向こうは大西洋の荒海だ<br />
鋭い光の帯が山肌に模様をつくる</p>

<p>大分歩いた<br />
体が冷えてきた</p>

<p>この風景に別れを告げて<br />
ぼくは駅に戻ることにした</p>]]>
</content>
</entry>
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<title>全地球カタログ（Whole Earth Catalog）</title>
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://susumulab.com/icarus/archives/2011/10/post_72.html" />
<modified>2011-10-09T10:37:42Z</modified>
<issued>2011-10-08T14:34:15Z</issued>
<id>tag:susumulab.com,2011:/icarus/3.514</id>
<created>2011-10-08T14:34:15Z</created>
<summary type="text/plain"> 実のところ、この本を手にしたことは一度もない 中学生の頃愛読していたＳＦマガジ...</summary>
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<name>susumu</name>

<email>ssmlab@nifty.com</email>
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<dc:subject>004)BOOK REVIEW</dc:subject>
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<![CDATA[<p><a href="http://susumulab.com/icarus/archives/md-fall-1968-1010-cover2.html" onclick="window.open('http://susumulab.com/icarus/archives/md-fall-1968-1010-cover2.html','popup','width=300,height=392,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://susumulab.com/icarus/archives/md-fall-1968-1010-cover-thumb.jpg" width="120" height="157" "align="left"hspace="10"/></a><br />
実のところ、この本を手にしたことは一度もない<br />
中学生の頃愛読していたＳＦマガジンに<br />
この本の特集が載っていたのだ<br />
暗闇にぽつんと浮かぶ全球の地球だけの表紙<br />
そしてその斬新なタイトル<br />
全世界をカタログで網羅する壮大なアイディアに<br />
ぼくは完全に魅せられてしまった<br />
</p>]]>
<![CDATA[<p><br />
あちこちの本屋に行く度にふと思い出しては<br />
本棚を探したが見つかることはなく<br />
（日本語版の出版はなかったとおもう）<br />
また、ときにはそれと似たタイトルの本を買っては<br />
中身が違いがっかりしたこともあった</p>

<p>この本は、というよりこのカタログは、<br />
世界中の商品（編集者のポリシーに適ったものに限る）がレイアウトされ<br />
勿論購入することもできるのだけどその対象が全地球であるということ<br />
ある意味、18世紀の世界史に登場するディドロやダランベールの百科全書派<br />
『銀河帝国の興亡』のエンサイクロペディア・オブ・ギャラクティカみたいに<br />
来るべき時代のために<br />
節目となる時代を「記録する世代」の象徴にも見えて強烈だった</p>

<p>ＳＦの世界では既に地球連邦や一国としての地球が存在していたけど<br />
７０年代の地球は冷戦構造の中を激しく迷走していた<br />
妙な無力感と諦観に包まれていたような気がする<br />
その時代にこのカタログは全世界を相手にしていたのだ<br />
そこには国境などなく物と情報の行き交うただひとつの丸い地球があるだけだった<br />
これはどう見たってインターネットの世界だ<br />
（と思っていたら、なんとこの本のネット版が出版されている！<br />
いやはや凄い時代になったものだ）</p>

<p><br />
数年前、<br />
意外なところでこの本と再会した<br />
スティーブ・ジョブズ氏が行ったスタンフォード大学でのスピーチを<br />
ネットで見つけて聞いていたときだった</p>

<p>僅か１5分にも満たないそのスピーチは<br />
あまりにも鮮烈で簡潔で感動的なものだった</p>

<p>３つの大切なこと<br />
「人生に関係のないものはない」<br />
「本当に好きなことをやれ」<br />
「死の意味と価値を忘れるな」<br />
を語ったあと、<br />
彼はこの「全地球カタログ」に触れ<br />
その最終号の裏表紙に書かれていた<br />
スチュアート・ブランドの言葉を紹介して締めくくる</p>

<p>Stay hungry, Stay foolish.</p>

<p><br />
哀悼<br />
</p>]]>
</content>
</entry>
<entry>
<title>ウォルター少年と夏の休日</title>
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://susumulab.com/icarus/archives/2011/03/post_70.html" />
<modified>2011-03-31T15:11:18Z</modified>
<issued>2011-03-31T13:19:47Z</issued>
<id>tag:susumulab.com,2011:/icarus/3.513</id>
<created>2011-03-31T13:19:47Z</created>
<summary type="text/plain"> 飛行機の中で観たとかで 話してくれたひとりの少年と二人の老人の物語 それはまる...</summary>
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<name>susumu</name>

<email>ssmlab@nifty.com</email>
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<dc:subject>005)CINEMALOG</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="en" xml:base="http://susumulab.com/icarus/">
<![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000FIKEZI/goodpic-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51GGA8J7XRL._SL160_.jpg" border="0" alt="ウォルター少年と、夏の休日　コレクターズ・エディション [DVD]" hspace="10" align="left"/></a><br />
<br><br />
飛行機の中で観たとかで<br />
話してくれたひとりの少年と二人の老人の物語<br />
それはまるで現代版アラビアンナイトみたいな冒険譚で<br />
映像もないのに彼女が語るじいさんたちの生き様に<br />
ぼくは思わず涙した<br />
その本編を今回漸く観ることができた　涙が止まらなかった</p>]]>
<![CDATA[<p>広大な土地で隣付き合いもせず気侭に暮らす二人の老人<br />
仕事などしていなし送金があるわけでもない<br />
でもお金に困っている節は全くない<br />
というより、その偏屈で孤独な暮らしぶりから悪い噂が絶えない<br />
凶悪な銀行強盗だったとか、マフィアの金を盗んで逃げてきた殺し屋だとか、、、<br />
或いは、隔離病棟に入れられていただとか</p>

<p>でもことの真相は誰も知らない</p>

<p>ある夏の日、突然親戚のメイが息子ウォルターを連れてこの家にやってきた<br />
仕事のため子供を預かってもらうのが目的だったが<br />
伯父さんたちの隠し金の在り処を探させることも含まれていた<br />
嫌がる爺さんたちを尻目に彼女は息子を置いて去って行った</p>

<p>それから残された少年と二人の老人の奇妙な生活が始まるのだが、、、、</p>

<p>大人を信じられなくなって固く閉ざしていた少年の心に<br />
荒唐無稽で謎に満ちたこの爺さんたちの行動の奥底にあるものが<br />
少しずつ見えてくる</p>

<p>「嘘か誠かではない　信じる心こそ大切なのだ」と</p>

<p>原題は“secondhand lions”<br />
「老いぼれたライオンたち」とでも訳すのだろうか<br />
日本語のタイトルは原題とは随分とかけ離れているけど<br />
映画の主題に絡めたいいタイトルだと思う</p>

<p>想えば、この映画のような派手なドンパチこそなかったけど<br />
ぼくの世界放浪の旅も<br />
特にヨーロッパを離れてからはちょっとした冒険の連続だった<br />
それももう遥かな遠い昔になりつつあるけど<br />
何処かこの映画と重なる気分がある　ファルーカの風だ</p>

<p>二度と逢うことのない、決して忘れられない愛しい人々と風景の数々<br />
だから、こうして日常に身を置いていても<br />
ふと白日夢でも見ているかのように自分を見失うことがある<br />
それは想い出に耽るというのではない<br />
あの瞬間に跳ぶといった方がいいだろうか</p>

<p>イタリアの古い表現で人が亡くなることを<br />
「彼（彼女）は生きた」<br />
という　<br />
なんと尊く美しい表現だろう</p>

<p>そう、彼らは確かに生きたのだ！</p>

<p><br />
＊この度の東北関東大震災で亡くなられた多くの人々と<br />
その少し前に他界された大切な人に捧げます</p>]]>
</content>
</entry>
<entry>
<title>Lady Gaga、チャリティー支援を開始！</title>
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://susumulab.com/icarus/archives/2011/03/lady_gaga.html" />
<modified>2011-03-13T02:47:24Z</modified>
<issued>2011-03-13T02:37:15Z</issued>
<id>tag:susumulab.com,2011:/icarus/3.512</id>
<created>2011-03-13T02:37:15Z</created>
<summary type="text/plain">東北地方太平洋沖地震の被災者を支援するチャリティー･ブレスレット をデザインした...</summary>
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<email>ssmlab@nifty.com</email>
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<dc:subject>001)COLUMN</dc:subject>
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<![CDATA[<p>東北地方太平洋沖地震の被災者を支援するチャリティー･ブレスレット<br />
をデザインしたとLady Gagaが<a href="http://twitter.com/LadyGaga">Twitter</a>に書いている<br />
購入費（5ドルUS(送料別)）は総て被災者救済に充てられるとのこと</p>

<p>彼女の社会的な発言と行動はいつもストレートで速い<br />
1個買った</p>]]>

</content>
</entry>
<entry>
<title>ブレードランナー続編？</title>
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://susumulab.com/icarus/archives/2011/03/post_69.html" />
<modified>2011-03-05T08:36:30Z</modified>
<issued>2011-03-05T07:38:10Z</issued>
<id>tag:susumulab.com,2011:/icarus/3.511</id>
<created>2011-03-05T07:38:10Z</created>
<summary type="text/plain">ホットなニュースが飛び込んできた！ あの『ブレードランナー』の続編か前編なのかが...</summary>
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<email>ssmlab@nifty.com</email>
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<dc:subject>001)COLUMN</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="en" xml:base="http://susumulab.com/icarus/">
<![CDATA[<p>ホットなニュースが飛び込んできた！<br />
あの『ブレードランナー』の続編か前編なのかが<br />
製作される可能性があるらしいのだ（ニュースは<a href="http://movie.goo.ne.jp/contents/news/NFE201103040021/index.html">こちら</a>）<br />
しかも、プロデューサー陣はクリストファー・ノーランを監督に起用したいらしい<br />
総てが未確定情報だけどこれが実現したら凄い</p>]]>
<![CDATA[<p>でもこれはハードルが高いぞ<br />
『ブレードランナー』の完成度の高さは半端じゃない<br />
シド・ミードのデザインしたメカや都市の風景<br />
ヴァンゲリスの音楽やメビウスのファッションが創りだすあの雰囲気は<br />
ＣＧの世界になっても未だに超えられないでいる<br />
ルトガー・ハウザーやハリソン・フォードなどの俳優陣のオーラも凄い <br />
それら総てがリドリー・スコット監督の元に結実している傑作だからだ<br />
だからこそ、クリストファー・ノーランに撮ってほしい</p>

<p>ひょっとして、レプリカントでLady Gagaが出たりして<br />
それはないか いやあるかも</p>]]>
</content>
</entry>
<entry>
<title>Lady Gaga-Bad Romanceにしびれる</title>
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://susumulab.com/icarus/archives/2011/02/lady_gaga-bad_r.html" />
<modified>2011-02-15T19:25:30Z</modified>
<issued>2011-02-14T07:23:13Z</issued>
<id>tag:susumulab.com,2011:/icarus/3.509</id>
<created>2011-02-14T07:23:13Z</created>
<summary type="text/plain"> CMで流れるLady Gagaの曲が気になっていた ある日の泥酔気味の深夜、そ...</summary>
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<name>susumu</name>

<email>ssmlab@nifty.com</email>
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<dc:subject>001)COLUMN</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="en" xml:base="http://susumulab.com/icarus/">
<![CDATA[<p><iframe title="YouTube video player" width="400" height="250" src="http://www.youtube.com/embed/qrO4YZeyl0I" frameborder="0" allowfullscreen></iframe><br />
CMで流れるLady Gagaの曲が気になっていた<br />
ある日の泥酔気味の深夜、その曲が”Porker Face”だと知り<br />
ビデオクリップを見てワォ！<br />
</p>]]>
<![CDATA[<p>オープニングからクールなサウンドと映像に魅せられ<br />
機械音を見事に音楽化して美しいメロディに絡める才能に感動<br />
セットで使われている建物も何気にお洒落<br />
リチャード・E・マイヤーの設計した住宅だろうか？<br />
それともケース・スタディハウスかな？</p>

<p>そして、興奮は”Bad Romance”に至って最高頂に!<br />
そのインテリア、その衣裳、そのパフォーマンス、その声、その音楽<br />
総てがシュールレアリスムの具現だ！体現だ！降臨だ！<br />
カッコ良すぎる<br />
バウハウスの空気を感じさせる衣裳やロゴも心憎い<br />
何といってもあのデカ目が最高　面白いなあ　まるでアニメの主人公みたい</p>

<p>抑も、Gagaという名前がもう完全に脳天直撃な訳で<br />
“Radio Gaga”の誤変換がきっかけらしいけど<br />
その偶然に敏感に反応した彼女のセンスがすごい！<br />
その語感は20世紀初頭の過激な美術運動Dadaを想起させ<br />
サルバドール･ダリの妻Galaにも通じる響きだ　 この響きには何かある<br />
（勿論、我らがDodoにも通じるのだ！誰も知らないけどね）<br />
そういえば最後の方で出てくるシーンは「燃えるジラフ」みたいじゃないか<br />
フィゲラスまで足を運んで観に行ったダリ美術館を想い出す<br />
それに“2001年”の匂いもあったりして、、、、、</p>

<p><br />
感動と興奮の嵐で眠られず<br />
朝まで繰り返し聞きまくってしまった<br />
その興奮はいまも続いている<br />
若しダリが生きていたら彼女の登場に拍手喝采しただろう<br />
それどころか、彼女の作るオペラの衣裳や舞台美術をデザインしたりしてね<br />
うん、絶対にやるな<br />
だって、彼女はシュールレアリスムのディーバだもの<br />
</p>]]>
</content>
</entry>
<entry>
<title>最後の誘惑</title>
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://susumulab.com/icarus/archives/2010/12/post_66.html" />
<modified>2010-12-25T18:58:48Z</modified>
<issued>2010-12-23T02:40:28Z</issued>
<id>tag:susumulab.com,2010:/icarus/3.508</id>
<created>2010-12-23T02:40:28Z</created>
<summary type="text/plain"> もう何度観たことだろうか 人間イエス・キリストの心の葛藤が そのまま映像と圧倒...</summary>
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<name>susumu</name>

<email>ssmlab@nifty.com</email>
</author>
<dc:subject>005)CINEMALOG</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="en" xml:base="http://susumulab.com/icarus/">
<![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000E6GB12/goodpic-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51VJFMVB01L._SL160_.jpg" border="0" alt="最後の誘惑 [DVD]" hspace="10" align="left"/></a><br />
<br><br />
<br><br />
もう何度観たことだろうか</p>

<p>人間イエス・キリストの心の葛藤が<br />
そのまま映像と圧倒的な音楽になって<br />
観る者の魂を激しく揺さぶる<br />
</p>]]>
<![CDATA[<p><br />
この映画は、マーティン・スコセッシが<br />
イエス・キリストを生きた人間として<br />
その苦悩に満ちた波乱の人生と<br />
最後の瞬間に彼の前に差し出される美しくも残酷な誘惑を<br />
赤裸々に描いてゆく</p>

<p>神に選ばれしもの<br />
それ故の栄光と苦悩<br />
そして命をもって達成される神の使命</p>

<p>何故彼が選ばれたのか<br />
何故彼は苦しまなければならないのか<br />
そして最終的には命を差し出すことによってしか<br />
購えない罪とは何なのか</p>

<p>映画は中近東の砂漠の原野を舞台に展開してゆく<br />
放浪時代に訪れた死海やエルサレム、ナザレの風景が<br />
独特の音楽とともに蘇ってくる<br />
あの懐かしくも荒涼たる風土こそが<br />
乾いた人間のこころに<br />
博愛の手を差し伸べようとした稀有のひと<br />
イエス・キリストを生んだのではあるまいか</p>

<p>キリスト教社会のヨーロッパでは<br />
具体的に描くことすら憚られるイエス・キリストを<br />
（「ベン・ハー」で登場するイエス・キリストの顔が映ることはない）<br />
真正面から生身の人間として描いたマーティン・スコセッシ監督の<br />
勇気と深く真摯な思いが胸を打つ。<br />
また、イエス・キリストを「西方の人」と呼び、<br />
ひとりの詩人として評した芥川龍之介を思い出す。</p>

<p>人間イエスを全身全霊で演ずるウィレム・デフォー<br />
初めは何処か違和感を抱いてしまう彼の姿形も<br />
やがて「その人」として見えてくるから不思議だ<br />
そして、何といっても<br />
ユダ役の怪優ハーベイ・カイテルの演技が見事だ<br />
彼もまた大きな苦悩をかかえ<br />
こころを鬼にして<br />
神の使命を達成すべくイエスを十字架に導いてゆく</p>

<p>そして磔刑されたキリストが最後に見たものとは、、、、</p>

<p>全編に流れる<br />
ピーター・ガブリエルの曲が本当に切ない<br />
胸を打つ<br />
こころがざわつくとでも言おうか<br />
穏やかではいられない何かが心の中に沸き起こってくるのだ<br />
今でも、無性にこの音楽が聞きたくなる</p>

<p><br />
明日は聖夜</p>]]>
</content>
</entry>
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<title>シャンボールの二重螺旋</title>
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://susumulab.com/icarus/archives/2010/11/post_63.html" />
<modified>2010-11-04T01:59:17Z</modified>
<issued>2010-11-03T18:30:13Z</issued>
<id>tag:susumulab.com,2010:/icarus/3.507</id>
<created>2010-11-03T18:30:13Z</created>
<summary type="text/plain">「あんな風に生きられたら面白いだろうな」 ぼくは窓の外を過ぎ去る田園風景にぼんや...</summary>
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<name>susumu</name>

<email>ssmlab@nifty.com</email>
</author>
<dc:subject>003)KAZE NO FALUCCA</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="en" xml:base="http://susumulab.com/icarus/">
<![CDATA[<p>「あんな風に生きられたら面白いだろうな」<br />
ぼくは窓の外を過ぎ去る田園風景にぼんやりと目をやりながら<br />
郵便局員ジャンの爽やかな生き方を想いだしていた。<br />
列車は山間を抜けアンボワーズ駅に着いた。</p>]]>
<![CDATA[<p>ここで降りて<br />
ロワール河沿いに散在する城のひとつであるアンボワーズ城を訪ねた。<br />
この城はフランソワ一世の居城で、<br />
レオナルド･ダ･ヴィンチが晩年を過ごした場所でもある。<br />
城から程近いところに彼の館（クロ･リュッセ）があって其処も訪れたが<br />
お昼休みで閉まっていた。<br />
でも、中の様子は昔観たテレビの映像が頭に焼き付いているので想像はついた。<br />
居館の前の、斜めに下がった緑も鮮やかな芝生の庭に寝転び暫しまどろんだ。</p>

<p>「万能の天才」と謳われたレオナルドも、<br />
パトロンであったルドヴィーコ･スフォルツァ（イル･モーロ）の失墜と共に<br />
ミラノを離れ、その後は強力なパトロンに恵まれることもなく<br />
各地を転々とする日々が続き、やや失意の晩年となりかけたときに、<br />
このフランソワ一世の求めに応じてイタリアを後にする。<br />
そして、二度と祖国に戻ることはなく僅か5年の後、<br />
この館で「わが父」と慕うフランソワ一世の腕の中で61歳の人生を終えたのである。<br />
レオナルドの人生は彼によって漸く安寧を得たような気がする。</p>

<p>中学校の一年だったか二年だったか、NHKとイタリアの合作番組で<br />
生誕400年記念ドラマ「レオナルド･ダ･ヴィンチの生涯」が放映されていた。<br />
セットも衣装も立派だったしドキュメント仕立てでとても面白く、<br />
小学校の頃からの憧れの人だったので、ぼくは全編欠かさずに観た。<br />
テーマ音楽もレオナルドの作った曲が使われていて<br />
そのときの印象が強く残っている。</p>

<p>そして、レオナルドといえばもうひとつ訪れたい場所があった。</p>

<p>この頃、ニコラス･ペブスナーの西洋建築の概略本を持ち歩いていたのだけど<br />
その中に、レオナルドが設計したと伝えられる階段の写真と解説が載っていた。<br />
それは「シャンボール城」という所にあるらしく、<br />
（この城がロワール渓谷地方最大の城だとは当時全く知らなかった）<br />
ダ･ヴィンチ･フェチとしては見逃せない。</p>

<p><br />
ブロワ（Blois）駅に降りて<br />
「どうせバスか何かあるやろ」と安易に考えていたが<br />
観光案内所で尋ねてみたら、シーズンは完全にオフでバスもなく<br />
城はここから20キロ近く離れたところにあるらしい。<br />
タクシーで行きなさい、と言われたのだが無駄使いはしたくない。<br />
さりとて、歩いて行ける距離でもない。どうしたものか。<br />
外に出てふと見れば、レンタサイクルがある。<br />
20キロか。<br />
自転車なら閉館までに行けない距離じゃないないな。<br />
よし、決めた。<br />
足の長さに若干の不安はあるがそこは勢いで乗り越えてやろう。<br />
と、バックパックはこの店で預かってもらうことにして、<br />
文字通り勢いでツール･ド･フランスで使うみたいな自転車を借りたが、<br />
やはり後で後悔した。</p>

<p>観光案内所でもらった、ものすごく情報量の少ない地図を唯一の頼りに<br />
町を抜け出て国道に入った。<br />
サドルが高く、ペダルに足は届いてはいるが、足は地面に着かない。<br />
まるで馬に乗っているみたいだ。<br />
走り出せば爽快だが、止まるときが怖い。<br />
車道はさして広くなく自転車道もない、その横を車はビュンビュン飛ばす。</p>

<p>行けども行けどもそれらしき標識は見えない。<br />
これは20キロどころではない距離だぞ。<br />
観光案内所の人が「クレイジー」と言ったのを今になって思い出す。<br />
お尻は既にひりひりと痛い。でも引き返すのもしゃくだ。<br />
校舎の二階から飛び降りる「坊ちゃん」の気分だなあ、<br />
と思って笑っていたら「シャトー」という標識が！<br />
おお、遂に来たか。</p>

<p>ぐぐっと右に折れて（スピード出てます）、小さな集落の中に入っていった。<br />
あっという間にそこを抜けると家もまばらに、道路は森の中に消えている。<br />
道の他になにもない。何も見えない。<br />
間違ったのかな、と不安に思ったが、選択肢は既にないので<br />
そのまま森の中の一本道を突っ走った。<br />
途中、直線で正確に交差する十字路があったので、<br />
これは間違いない、と確信して必死にペダルを漕いだ。</p>

<p>暫くして、突然森が終わり、シャンボール城が忽然と現れた。<br />
駅をでてから40分以上経っていた。<br />
幾何学的に整備された庭と池と道に囲まれた城は<br />
池にその姿を湛えながら<br />
独特のスカイラインで夕闇近い空を切り取っていた。<br />
それ自体がまるでマグリットの『光の帝国』みたいな風景だった。</p>

<p>殆どギリギリであまり時間がない。<br />
拝観チケットを買い一目散に階段を目指した。</p>

<p>それは、城の中央にあって<br />
ダイナミックに二重螺旋を描く美しい階段だった。<br />
恐らく二重螺旋の動きを強調する為だろう、全体が白で統一され<br />
透かし彫りのように重厚な手摺りと相まってまるで工芸品のようだ。<br />
しかし、残念なのは当時のままであれば二層に渡って連続する姿が見えたのだが<br />
今は２階の床を増築した所為で一層ずつに分断されていて<br />
そのダイナミックさが半減していることだ。<br />
ペブスナーの本には増床前の写真が載っているが迫力が違う。<br />
（モン･サン･ミシェルと同じく元の姿に戻して欲しいものだ）<br />
「伝レオナルド」ではあるが、如何にもという感じがぼくはした。</p>

<p>屋上に出て廻りの風景を見た。</p>

<p>直線で放射状に走る道が森に刻まれ、四周森以外何も人工物が見えない。<br />
送電線も煙突も。何もない。ただ森あるのみ。<br />
フランス貴族の力、すごいですねえ。</p>

<p>短い時間だったけどシャンボール城を堪能して<br />
観光バスで乗り去る人々を横目に<br />
ぼくは、自転車に跨り帰路についた。</p>

<p>帰りは風景を見る余裕もなく、というのも夕闇が迫って車の勢いが怖く<br />
向かい風の中ひたすら走りつづけて1時間半後、遂に完走した。</p>

<p>その日はへとへとだったけど次の目的地アイルランドめざして電車の中で寝た。<br />
</p>]]>
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<title>パプリカ</title>
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<modified>2010-08-30T20:16:26Z</modified>
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<![CDATA[<p><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000O58V8O/goodpic-22/" target="_top"><img src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51ye6QvtWAL._SL160_.jpg" border="0" alt="パプリカ [DVD]"  hspace="10" align="left"/></a> </p>

<p><br />
『インセプション』を観終わった日、興奮が深夜までつづき<br />
夢つながりで急に『パプリカ』が観たくなった。<br />
でも遅い眠気がさしてきたので途中で止めて寝た。<br />
お盆にシャンパン片手に訪ねてくれた友人（謎の郵便局員）に<br />
映画を想って黄色いパプリカ入りのサラダを振舞った。<br />
二度目の『インセプション』を観たあと、突然の訃報を知った。<br />
今敏、４６歳。</p>]]>
<![CDATA[<p><br />
『インセプション』と『パプリカ』は同じように夢を扱った映画なので<br />
両者を重ね合わせる人は多いだろう。<br />
確かに他人の夢に侵入したり共有するなど似た側面もあるが、<br />
ぼくには、其々飛び抜けた才能によって作られた全く異質の物語に見える。<br />
『インセプション』は階層的に構築された夢の構造が何処か建築的だが<br />
『パプリカ』のそれは、夢の世界がパラレルに繋がっているので<br />
想像力の趣くまま変幻自在に変化してゆく。<br />
当然描こうとする夢の世界の質も異なってくる。<br />
『インセプション』では夢が階層的に定義されることで<br />
心の深層にダイブする感覚が<br />
スリリングな時間設定と映像で表現されるのに対し、<br />
『パプリカ』の夢の世界は基本的にはひとつで、<br />
より強い人のイマジネーションで夢の世界が犯され支配されるという恐怖を<br />
想像力豊かな映像で描いてみせる。その展開が楽しい。</p>

<p>原作は筒井康隆。中学校の頃よく読んだが『パプリカ』を読んだことはない。<br />
小説と映画は似て非なるものだから大分雰囲気が違うのだろうが、<br />
筒井康隆独特の饒舌多情で猥雑なタッチは画面に出ているような感じはする。<br />
『ジャズ大名』を想い出すなあ。</p>

<p>今敏のイマジネーションで構築され展開される夢の世界は精緻に描かれ<br />
色彩も鮮やかでとても美しい。そして映画的だ。独特の立体感もある。<br />
また、千葉敦子とパプリカに漂う仄かな色気の表現が巧みで素晴らしい。<br />
更に平沢　進の音楽が爽快だ。<br />
心の中を風が通り抜けるように気持ちいい。<br />
何処かエキゾチックなメロディなのに、不思議と何処でもない。<br />
夢の世界とマッチした見事なサウンドだ。</p>

<p><br />
早朝、改めて哀悼の意を込めて『パプリカ』を観た。</p>

<p>残念というよりない。<br />
彼のブログに書かれた最後のメッセージは心に沁みる。<br />
ちゃんとものを創る人は<br />
最後の最後までちゃんとしているのだなあ。</p>

<p><br />
その早すぎる死を悼む。<br />
</p>]]>
</content>
</entry>
<entry>
<title>インセプション</title>
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://susumulab.com/icarus/archives/2010/08/inception.html" />
<modified>2011-06-25T09:34:46Z</modified>
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<summary type="text/plain">メチャメチャしびれた。 今も滅茶苦茶興奮している。 やはりキューブリックの魂を継...</summary>
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<![CDATA[<p><a href="http://susumulab.com/icarus/archives/shade_large.html" onclick="window.open('http://susumulab.com/icarus/archives/shade_large.html','popup','width=337,height=500,scrollbars=no,resizable=no,toolbar=no,directories=no,location=no,menubar=no,status=no,left=0,top=0'); return false"><img src="http://susumulab.com/icarus/archives/shade_large-thumb.jpg" width="150" height="222"  hspace="10" align="left"/></a>メチャメチャしびれた。</p>

<p>今も滅茶苦茶興奮している。<br />
やはりキューブリックの魂を継ぐのはこの人だ。</p>

<p>『メメント』で記憶と記録が目の前の現実に対し<br />
如何に脆弱であるかを突き付け、<br />
『バットマンビギンズ』で荒唐無稽なアメコミヒーローを<br />
徹底的にリアルな人間として描いて見せ<br />
『ダークナイト』のジョーカーをして<br />
善と悪の境界の不確かさを厳しく問いかけた。<br />
『バットマンビギンズ』の細部に拘るその執拗な姿勢は<br />
何処かキューブリックを彷彿とさせ、『メメント』は<br />
『現金に体を張れ』の刺激的な時間描写を想起させる。<br />
そして、今､､､</p>]]>
<![CDATA[<p>『INCEPTION』を観終えてぼくは想う。<br />
この映画は『2001：A SPACE ODYSSEY』へのオマージュとしての<br />
『2010：A MIND ODYSSEY』ではないのかと。<br />
奇妙な、それでいてとても深い感慨と感動を覚えた。</p>

<p>映画といえば今や3Dが当り前の時代なのに、<br />
この映画は2Dでしかない。<br />
CGは使われてはいるがその使われ方が他の映画とは違う。<br />
CGを駆使することはない。頼ることもない。寧ろ避けている。<br />
『2001』がそうであるように、「実在感」を撮っているから<br />
空間としてのリアリティが、つまりは透明度が圧倒的に深い。<br />
そのために膨大なお金を使っている。<br />
そして、これは時の経過と共にその効果を発揮するだろう。</p>

<p>主人公コブは、夢泥棒というか夢盗み見屋というか、<br />
睡眠中の人の脳に入り込んで（正確には自分たちの創った夢の世界に誘き寄せ）<br />
大切なアイディアや情報を引き出すのが仕事だが、<br />
あるミッションに失敗して逃げようとしたとき、<br />
ターゲットだったサイトーから逆指名の形で、<br />
“EXTRACTION（抜き取り）” ではなく”INCEPTION（開始＝動機の植え付け）”<br />
を依頼される。<br />
“EXTRACTION”は「盗み見」するだけだから<br />
ターゲットの心に傷がつくことはない。<br />
しかし、“INCEPTION”は違う。<br />
その情報をターゲットの心底深く潜在意識に刷り込むのだが<br />
期待通りの結果が得られるとは限らない。いや、下手をすればその人物の人生を<br />
とんでもない方向に変えてしまう可能性さえある危険な行為だ。<br />
このリスキーな依頼の報酬としてサイトーが提示したものは<br />
コブの傷ある過去の抹消だった。<br />
そして、夢の中へのダイブが始まるのだが、、、、、</p>

<p>キューブリックより優れているものがクリストファー・ノーランにはある。<br />
それは、彼の撮る映画は映画本来のエンターテイメント性を失わないということだ。<br />
映画の芸術性だけではなく興行的にも成功できるのだ。<br />
これは本当に凄いことだと思う。</p>

<p>『AI』を構想していたキューブリックは「（多分）売れない」ことを気にして<br />
結局自分で撮ることを断念しスピルバーグにその夢を託すのだが、<br />
―ぼくはキューブリックの『AI』が観たかった―<br />
一時の興行で成功しなくても、作品の鮮度も質も遥かに高くそれ故に長く愛され<br />
結果的には収益も上がり成功するのであればそれで良いではないか、<br />
とも思うのだがキューブリックはそれが嫌だったんだね。<br />
巨匠、なんかかわいい。</p>

<p>それはともかく、だからこの映画もメチャメチャ面白い訳で、<br />
クリストファー・ノーランの描く夢の世界のアーキテクチャーが素晴らしい。<br />
階層的に構築された夢の世界は極めてロジカルに構成されているから、<br />
その意味ではシンプルな構造だ。<br />
でも、その階層が総て繋がっていて段階的に下層の夢に影響を与え、<br />
且つ時間の経過も深層に潜るに従って幾何級数的に速くなって行く中で<br />
各階層の物語は同時に進行してゆく。<br />
おまけに、主人公は心に問題を抱えているしターゲットはターゲットで、、、、</p>

<p>これらが絡まって映像になったら一体どういうことになるのか？</p>

<p>音楽は、おなじみのハンス・ジマー。<br />
あのズンズン感がたまらないのだけど、今回は更にドンピシャ。<br />
ゼラチンのプールで泳いでいるかのようなもどかしさと<br />
怒涛のように迫ってくるタイムリミット。<br />
その音楽も速くなったり遅くなったり、ユーモアがあったり仕掛けがあったり。</p>

<p>もう、映像といい音楽といい、まるで夢のようだ。<br />
あっ、夢か？<br />
知らないうちにこぶしを握っている自分がいる。</p>

<p>この感覚、是非映画館で味わってほしい。<br />
いや、是非味わってください。</p>

<p><br />
観終わったとき、ぼくは心の中で拍手喝采した。<br />
これが、2時間半の映画だったなんてとても信じられない。</p>

<p>小さいとき、<br />
ぼくは怖い夢から覚めるため実際に一度だけ「キック」したことがあるけど<br />
みんなはやったことがあるのかな。</p>

<p>あれ？<br />
グラスの水が、、、</p>

<p>まだ夢の中なのか？<br />
</p>]]>
</content>
</entry>
<entry>
<title>大阪アースダイバーへの道</title>
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://susumulab.com/icarus/archives/2010/04/post_60.html" />
<modified>2010-04-13T04:04:22Z</modified>
<issued>2010-04-13T03:19:50Z</issued>
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<summary type="text/plain">こんなのがあるんですなー。知らなかった！ ちょっと前、何気に『内田樹の研究室』を...</summary>
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<name>susumu</name>

<email>ssmlab@nifty.com</email>
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<dc:subject>001)COLUMN</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="en" xml:base="http://susumulab.com/icarus/">
<![CDATA[<p>こんなのがあるんですなー。知らなかった！<br />
ちょっと前、何気に<a href="http://blog.tatsuru.com/">『内田樹の研究室』</a>をのぞいていたら<br />
左のサイドバーに書いてあるではありませんか。<br />
急いで申し込もうとクリックしたら時既に遅し。<br />
そらそやねー、道頓堀川に飛び込むように皆飛び込んでるわな。<br />
「好評につき、、、、受付終了」の文字にガックリ。<br />
以前、このブログで<a href="http://susumulab.com/icarus/archives/2006/02/post_16.html">『アースダイバー』</a>を取り上げたとき<br />
大阪版を夢想してただけに残念。<br />
皆縄文海進の地図片手に現代の大阪に古代の風景を見て感動するんだろうな。<br />
「好評につき第2回目」というのはないでしょうかね。<br />
中沢先生、是非お願いします。</p>]]>

</content>
</entry>
<entry>
<title>カルヴァドス</title>
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://susumulab.com/icarus/archives/2010/03/post_59.html" />
<modified>2010-06-26T09:11:22Z</modified>
<issued>2010-03-30T08:51:49Z</issued>
<id>tag:susumulab.com,2010:/icarus/3.501</id>
<created>2010-03-30T08:51:49Z</created>
<summary type="text/plain">午前零時前。 時刻表の改変とストライキの影響で思うように進めず、 トゥール(To...</summary>
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<email>ssmlab@nifty.com</email>
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<dc:subject>003)KAZE NO FALUCCA</dc:subject>
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<![CDATA[<p>午前零時前。</p>

<p>時刻表の改変とストライキの影響で思うように進めず、<br />
トゥール(Tours)を目指していたぼくはカーン(Caen)で足止めをくらってしまった。</p>]]>
<![CDATA[<p>駅には人がパラパラ。<br />
みんなストライキで乱れてしまった時刻表を眺めていた。<br />
この時間じゃもうホテルも無理だし、まだ寒くないから駅で寝るか、<br />
と思っていたらシェパードを連れた背の高い長髪の男性が話し掛けてきた。<br />
「珍しいなあ。フランス人が向こうから英語で話し掛けてくるなんて」<br />
と思いつつ事情を説明したら<br />
「よかったら家に泊まれば？ここから近いし。今日家内は親戚の家だけどね。」<br />
「こんな時間に人待ちでもないし大丈夫かな？」と一瞬思ったけど、<br />
シェパードも人懐こく、何より彼の目に理知的なユーモアを感じたので<br />
お言葉に甘えさせてもらうことにした。</p>

<p>名前は、ジャン･リュック。<br />
あは、スター･トレックのジャン･リュック･ピカード艦長みたいな名前だね。<br />
でもこれは1985年の話、ピカード艦長はまだTVに登場していない。</p>

<p>彼の家は駅から真っ直ぐに登った坂道の中腹にあった。<br />
暗くて良く分からなかったけど緑が多く鬱蒼としている感じで、<br />
家の中に入ると、ペットの匂いがしてきた。<br />
犬のうんちだらけのセーヌ河畔を見てフランス人の異常な犬好きは<br />
軽い幻滅と共に知っているけどこの家には驚いた。いや、驚嘆した。<br />
犬が3匹、猫が5匹。おまけに鳩が200羽だって！　ひゃー!!<br />
何だ？　このひと。</p>

<p>一息ついて、何をしている人かと聞いたら郵便局員だとか。<br />
ぼくの友人にも「謎の郵便局員」がひとりいるけどちょっと変わってる。<br />
郵便局員という職業には何か秘密があるのかな？<br />
それはともかくとして、<br />
先程はストライキで滞る郵便物の件で駅に来ていたとのこと。<br />
サイドビジネスとしてミミズの養殖をしているらしい。<br />
それも、土を耕すミミズの才能を高く評価してやっていることで、<br />
環境や自然を語るその姿は何処か飄々としていて清々しい。<br />
面白い人だ。ぼくの彼に対する直感は正しかった。</p>

<p>翌日、ストライキで休みだとのことで軽い朝食をとった後<br />
彼はぼくをカーンの街の散歩に誘ってくれた。</p>

<p>あのオマハビーチを見たいとは思わなかったけど<br />
ここはノルマンディー上陸作戦のあった場所だ。<br />
戦災に遭わずに残った僅かな旧市街を訪れ青空市場を覗いたり<br />
2階建てでロココスタイルの珍しいメリー･ゴーランドに出くわしたりした。<br />
それからカーン大学に行って学食に入り安くて美味しいランチを食べた。<br />
眺めもいい。<br />
ここでは、沢山のジャン･リュックの友人と会ったけど<br />
その多くがイランから来たとかポーランドからきたとかの留学生で<br />
あまりにコスモポリタンな交遊関係に驚いた。<br />
彼らしい。だから、ひょこっとぼくに声を掛けたのだろう。</p>

<p>長い昼休みのあと、ぼくたちは友人のピーターの車に乗って家に戻った。<br />
シャワーを浴びて寛いでいると、<br />
今夜はパーティをやろうということで夕方から彼の友達が集まってきた。<br />
カーン大学ででもそうだったけど、彼の友人は実に様々でユニークな人が多い。<br />
シボレーの自動車工場で働くオッチャンやワインやリンゴ畑を持つお兄ちゃんもいて<br />
其々が其々の日本人体験談（大体おんなの話です）を話してくれるものだから<br />
「へえ～」「ほー」「そんなバカな」「そうでもないですよ」とか<br />
合いの手を入れるのが面白いやら疲れるやら。<br />
酒を造っている兄ちゃんが持ってきてくれたカルヴァドスを呑んでいたら<br />
（蔵出しとか言うし本場だからもうメチャメチャ旨かった、ので）<br />
みんなが揃う前に出来上がってしまった。<br />
晩餐にはいわしの酢漬けやタラとトマトの煮込み、それにサラダなどが出て<br />
更に酒が進み、みんなでわいわいワイン3本、ブランディも数本空けたみたい。<br />
デザートはお手製ストロベリーパイ。もう乾杯、いや完敗。<br />
呑み過ぎました。<br />
ぼくはお先に失礼して部屋に戻り寝ることにした。<br />
微かに聞こえるパーティのざわめきが耳に心地よい。<br />
窓の外は月の光に蒼く輝いている。<br />
見上げると綺麗な満月だ。</p>

<p>「ありがとう。この幸せな夜を」<br />
この日の日記にはそう書いてある。</p>

<p><br />
ジャン･リュックは本当に親切で優しい人だった。<br />
彼の、その率直で飾らない雰囲気が人や動物を集めるのだな。<br />
みんな楽しそうだもん。<br />
でも、この優しさに甘えていると別れがどんどん辛くなるから<br />
「明日立てば？」という言葉を振り切りToursに向かうことにした。</p>

<p>街に出て、昼食はまたカーン大学の学食でとり、古城や大聖堂などを訪れた。<br />
お茶を飲んでいるとき、彼がこんな話をしてくれた。</p>

<p>それは昨日呑んだカルヴァドスのことだった。</p>

<p>何故、リンゴで造ったあの酒を「カルヴァドス」と呼ぶか？<br />
「カルヴァドス」とはノルマンディー地方の4つある地区のひとつの名前で<br />
そこで採れるリンゴで造ったお酒にのみカルヴァドスと冠する訳だけど、<br />
言われてみれば確かに「カルヴァドス」とは如何にもスパニッシュな名称だ。<br />
フランス語の語感ではない。何故？と聞くと、<br />
今は昔、アルマダの海戦でスペインの無敵艦隊がイギリスに破れ<br />
そのうちの一隻がこの浜辺に流れ着いた。<br />
乗組員の彼らは負けて祖国に帰るわけにも行かず、はじめは恐れられていたが、<br />
地元の人の助けや交流もあってこの地に住むことになった。<br />
やがて家族ができ、生活も落ち着いてきたとき<br />
彼らは遠い故郷を想い出してりんごのブランディを作った。<br />
それがこの「カルヴァドス」だった。<br />
そして、それは彼らが乗っていた船の名前なのだとか。</p>

<p><br />
小さい頃から、<br />
世界中に其々の酒があるのがとても不思議だったけど<br />
このときしみじみ想った。<br />
「酒に歴史あり」だなあと。</p>

<p>酒好きの親父の背中を少し思い出した。</p>]]>
</content>
</entry>
<entry>
<title>等伯とカラヴァッジョ</title>
<link rel="alternate" type="text/html" href="http://susumulab.com/icarus/archives/2010/03/post_55.html" />
<modified>2010-03-16T14:23:38Z</modified>
<issued>2010-03-16T14:10:22Z</issued>
<id>tag:susumulab.com,2010:/icarus/3.500</id>
<created>2010-03-16T14:10:22Z</created>
<summary type="text/plain">「没後400年特別展覧会　長谷川等伯」展が待ち遠しい。 『松林図屏風』はもう絵を...</summary>
<author>
<name>susumu</name>

<email>ssmlab@nifty.com</email>
</author>
<dc:subject>001)COLUMN</dc:subject>
<content type="text/html" mode="escaped" xml:lang="en" xml:base="http://susumulab.com/icarus/">
<![CDATA[<p>「没後400年特別展覧会　長谷川等伯」展が待ち遠しい。<br />
<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%BE%E6%9E%97%E5%9B%B3%E5%B1%8F%E9%A2%A8">『松林図屏風』</a>はもう絵を超えた何かだと思う。<br />
そして、「没後400年」とくればもうひとり<br />
同じ年に亡くなった<a href="http://caravaggio.eiga.com/">カラヴァッジョの映画</a>も上映されている。<br />
国こそ違え彼らは同時代を生きていたのだと思うとこちらまで興奮してしまう。<br />
なにしろ、ぼくらは同時に彼らの作品に触れることができるのだから。<br />
</p>]]>

</content>
</entry>
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<title>東京オペラ三昧</title>
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<modified>2010-03-19T14:43:01Z</modified>
<issued>2010-03-11T14:44:59Z</issued>
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<summary type="text/plain">先日、設計した東京のギャラリーTOoPを1年ぶりに訪ねた。 あの空間で繰り広げら...</summary>
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<name>susumu</name>

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<![CDATA[<p>先日、設計した東京のギャラリー<a href="http://www.outofplace.jp/TOKIO%20OoP/Top%20%20%20.html">TOoP</a>を1年ぶりに訪ねた。<br />
あの空間で繰り広げられる吉岡俊直のインスターレーションを<br />
是非観たかったのとギャラリーの今を見かったからだ。</p>]]>
<![CDATA[<p>もちろん東京見物がしっかり楽しめるように日程は一泊にして、<br />
見たいものや行きたい場所を予めチェックしてのお上りさんモード。<br />
初日は、その日から始まる第２回恵比寿映像祭をちょっと覗いて<br />
それから広尾のギャラリーに出向き、<br />
あとは夜の町に繰り出すという予定だった。<br />
恵比寿映像祭のプログラムの詳細はネットではよく分からず<br />
好奇心だけで出向いてみたら、４時から始まる映画が<br />
ゴダールの『あるカタストロフ』と<br />
坂本龍一＋高谷史郎の『LIFE-invisible,inaudible….』。<br />
おまけに、映画のあとには坂本龍一と高谷史郎両者の対談があるとか。<br />
TOoPに行く時間は少し遅くなるけどこちらも面白そうなので<br />
チケットを買い、上映までの30分あまりの時間で<br />
地下1階から地上3階までを会場とするインスタレーションを駆け足で観た。</p>

<p>4時には会場は満杯になりやや遅れて上映。<br />
『あるカタストロフ』、それはゴダールが過去の映画のシーンを使って編集した<br />
上映時間1分の短い映画だった。「う～ん」と自分の未消化に唸っている間に、<br />
今度は『LIFE-invisible,inaudible….』が。<br />
独特な透明感と不透明感を感じる映像、とその背後で流れるノイズのような音。<br />
映像も音も抽象と具象を自在に行き来する。<br />
どんどん引き込まれて遥か彼方まで連れて行かれる、<br />
『2001年』のボーマン船長のような気分になった。<br />
とても不思議な感覚だ。<br />
終わったときはまさに地上に帰還した感じがした。<br />
凄い。</p>

<p>あとの対談にも後ろ髪を引かれたがこれ以上は遅くなれないので<br />
タクシーに乗ってギャラリーに向かう。</p>

<p>山王ホテルの前で降りて信号を渡る。<br />
懐かしい風景だ。隣のビルは今も工事中だ。<br />
少しドキドキしながらエレベーターのボタンを押す。<br />
着いた。1年ぶりのTOoP。<br />
照明を落とした中で繰り広げられる吉岡俊直の映像世界。<br />
2年近く前、このギャラリーのオーナーに教えられて観たのが最初だった。<br />
緻密に計算され溶けて行く空間の一部。<br />
何処かズブグリュー･リプチンスキーに通ずるシュールなユーモア。<br />
畳にぶちまけた、かに見える色の数々が美しい。</p>

<p>暫くいて、余韻に浸りながらギャラリーを出た。<br />
すっかりモダンになったフランス大使館を横目に広尾の駅に向かう。<br />
ホテルにチェックインして身軽になって友と合流し<br />
さあ、今度は東京の夜だ。</p>

<p>金曜日だから何処もかしこも人人人。活気がある。<br />
腹ごしらえをして、行くならやっぱり1年ぶりの<a href="http://susumulab.com/icarus/archives/2008/12/post_90.html">『三文オペラ』</a>でしょう！<br />
という訳で渋谷の道玄坂を目指す。<br />
その日は、たまたま1年前に初めてお邪魔したときのお店のメンバーが<br />
そっくりそのままおられてびっくり。みんなが覚えてくれてこれまたびっくり。<br />
お店の中は満杯の大盛況。<br />
数日前に引いた風邪でいまいち調子がでないがそこは勢いで騒いじゃう。</p>

<p>カウンターの斜め前にひとりで来ていたお客さんの桑田風の歌い方が上手い。<br />
聞けば、その日が『三文オペラ』デビューだというタムラさん。<br />
「素顔のままで」桑田風をリクエストしたら素晴らしい熱唱に大拍手。<br />
斯くして東京の夜は更け、<br />
ぼくたちは更なる夜の街になだれ込んでいったのだった。</p>

<p>朝、フロントの電話に叩き起こされた。<br />
えっ、もうチェックアウトの時間過ぎてる？<br />
まだ、ギンギンに酒が残っている。顔が赤い。<br />
とりあえず身支度をしてチェックアウト。<br />
ロビーで昨日コンビニで買ったサンドウィッチとコーヒーを流し込み<br />
ホテルを出る。</p>

<p>まずは上野公園内にある東京国立博物館の法隆寺宝物館に行った。<br />
谷口吉生設計の徹底したミニマルな空間構成が清廉で美しい。<br />
ディテールは最早定番の観がある。</p>

<p>やや脱水症状気味の体を引きずりながら『伊豆栄』に向かい<br />
冷たいビールとうな重を頂戴する。</p>

<p>気分もしゃきっとした。今度は東京オペラシティーだ。<br />
セシル・バルモンドの「エレメント」とICCでの「可能世界　空間論」を観る。<br />
彼の存在は、彼の著書で磯崎新訳の「9」が最初だった。<br />
とてもユニークな本で、彼には数字が抽象的な記号ではなく<br />
色や匂いを伴う生き物として見えているのが如実に分かる。<br />
彼の構造解析のプロセスも、一見アクロバッティックに見えても<br />
彼の目には力の流れがはっきりと見えているかのようだ。<br />
コンピュータに頼ってはいない。明快なイメージを持っている。</p>

<p>会場に設営された「H-edge」はそれを具現していた。</p>

<p>「可能世界　空間論」は、CGなどが産みだす映像の世界と人間の<br />
インタラクティヴな関係をテーマに体験型の展示が<br />
セシル･バルモンドのそれと比べて何処か対極にあるような感じがして面白かった。</p>

<p>ロビーのカフェでアイスティーを飲みながら、<br />
ライブラリーの本をパラパラめくっていたら 突然昨日観た『LIFE』の写真が！<br />
読んでみると、1999年初演のオペラ「LIFE」が端緒になって<br />
『LIFE-invisible,inaudible….』が生まれ、<br />
2007年にはこの場所でそのインスタレーションをやっていたのだ！<br />
これは観たかった。</p>

<p>そのときのパンフレット本を買って充実の時間に感謝しつつ東京駅に向かった。<br />
駅弁とビールを手に新幹線に乗り込んでふと思った。</p>

<p>オペラ「LIFE」、三文オペラ、東京オペラシティ<br />
オオ、何とオペラ三昧なこの二日間だったことよ。<br />
</p>]]>
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<title>モン･サン･ミシェルへ</title>
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<modified>2010-02-01T03:54:17Z</modified>
<issued>2010-01-31T15:17:14Z</issued>
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<created>2010-01-31T15:17:14Z</created>
<summary type="text/plain">ロンドン、そしてパリ。何だか大都市に居過ぎたみたいで疲れた。 とにかくユーレイル...</summary>
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<name>susumu</name>

<email>ssmlab@nifty.com</email>
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<dc:subject>003)KAZE NO FALUCCA</dc:subject>
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<![CDATA[<p>ロンドン、そしてパリ。何だか大都市に居過ぎたみたいで疲れた。<br />
とにかくユーレイルパスとトーマスクックの時刻表を買って<br />
ヨーロッパ放浪開始。<br />
</p>]]>
<![CDATA[<p>居心地の良かったユースを後に北駅に向かった。<br />
が、勢い込んで駅に着いたら何かがおかしい。<br />
列車は全然動いていない。<br />
駅には沢山の人があっちにうろうろ、こっちにうろうろ。<br />
駅員に聞いても英語で答えてくれず何のことか分からない。<br />
事故でもあったのだろうか、<br />
と思っていたらアメリカ人の旅行者が<br />
「今日から大々的なストライキみたいだよ」<br />
と教えてくれて漸く事情が呑み込めた。<br />
はぁ～、何というタイミングの悪さ。<br />
もうガッカリ。<br />
でも今更ユースに戻るのも面白くない。<br />
後戻りは嫌だ！とにかく行けるところまで行ってやる。<br />
あとはユースでも旅館でも探せばなんとかなるだろう。<br />
そう思い直して西に向かう列車に乗った。</p>

<p>ぼくはこのときモン・サン・ミシェル(Mont Saint Michel)を目指していた。</p>

<p>1978年に世界遺産に登録されテレビのCMでも頻繁に使われているので<br />
今では珍しい場所ではないけれど、<br />
初めてこの風景を写真か何かで見たとき、ぼくは痺れてしまった。<br />
というのも、島の足元から反時計回りに上昇して行くあの感じと造形が<br />
大好きな絵のひとつ、ブリューゲルの『バベルの塔』に酷似していたからだ。<br />
ぼくは、彼がこの風景をモチーフにしたのではないか、<br />
とさえ思っている。勿論、そのような史実も記録もないのだけど。<br />
彼がこの絵を描くに当たってコロッセオをモチーフにしたのは有名な話だけど、<br />
モン･サン･ミシェルを、CMなどで良く使われるアングルよりもう少し右側の<br />
海よりの方向から見てコロッセオを乗っければ、<br />
などと妄想が暴走してしまう。<br />
もうそれ以来、この目で見たくて見たくてたまらなかった。<br />
此処は単なる名所ではない。聖地だ。<br />
サンチャゴ･デ･コンポステーラの巡礼地のひとつでもある。</p>

<p>シーズンは外れてしまっているし条件は良くないけど<br />
いや、その方が人も少なく寧ろ良いかもしれない。<br />
とにかくあの風景が見たい。どうしても見たい。<br />
その一心で西に向かった。<br />
で、どうにかなると思って乗った列車も<br />
ル･マン(Le Mans)を過ぎラヴァル(Laval)を越えて<br />
レンヌ(Rennes)まで着いてストップ。<br />
遂にストライキで動かない場所にまで来てしまった。</p>

<p>午後10時。</p>

<p>駅に泊まることも考えたけどイギリスでのこともあるし<br />
やはりユースを探すことにして<br />
バスのない夜道を、地図を片手にとぼとぼ歩いていたら<br />
突然、若い連中で一杯の白い乗用車が賑やかに停まって<br />
「どうしたんだい？」<br />
「何？ユース探してる？」<br />
「こんなことにユースなんてあったっけ？」<br />
「えー、何処何処？」<br />
「それなら何とかの何とかだわ。あそこよ。」<br />
「分かる？」<br />
「分かる！分かる!」<br />
「おー、よし、じゃあ乗ってケー！」<br />
フランス語なのでぼくにはさっぱりだけど<br />
多分こんな感じの会話だったのだろう<br />
バックパックごと車に放り込まれて<br />
適当に迷ってユースに送り届けてくれた。<br />
パリにいたときはこんな感じはなかったので驚いた。<br />
というか新鮮だった。というより、とても嬉しかった。<br />
ユースの人たちもまたとても親切だった。</p>

<p>翌日はストライキで列車は動かず<br />
ぼくはこの町にもう一泊しなければならなかった。<br />
でも、夢にまで見たモン･サン･ミシェルまであと少し。<br />
明日にはこの目であの風景に会えるのだ。<br />
胸が高鳴る。</p>

<p>そして、遂にその朝がきた！</p>

<p>動きだした列車に乗ってポントルソン(Pontorson)まで行って<br />
ローカルバスに乗り換え、いざモン･サン･ミシェルへ。</p>

<p>うわー、尖塔だ！<br />
目の前にあの風景が！</p>

<p>島全体が建物の集合体でその向こうは海､海､海。<br />
いまは手前に駐車場があって、道で繋がれた岬みたいな状態だけど、<br />
本当は満潮時には海に囲まれてしまう島なのだ。<br />
(この道のせいで砂の堆積が増えてしまったようで、<br />
現在は、駐車場を手前に控え、道を橋に代えて<br />
「島」のイメージを取り戻そうという計画が進んでいるようだ。<br />
是非そうしてほしい)</p>

<p>近づくにつれて、その不思議の造形に目を見張る。<br />
小さな公園や旅館らしきものが見える。<br />
樹木もある。<br />
それらが絶妙のバランスで美しい音楽を奏でている。<br />
とうとう門のところまできた。<br />
全体が左巻きに上がって行く感じがはっきりと分かる。<br />
ああ、これはやっぱりブリューゲルの『バベルの塔』だ。<br />
ぼくはいまブリューゲルの絵の中にいる。<br />
細密に描かれたあの絵の写真を虫眼鏡で見ていた自分をふと思い出す。<br />
思わずその絵の中に自分を発見したみたいな奇妙な感覚。</p>

<p>門をくぐった。<br />
おお、右手に徐々に上って行く階段が。<br />
両サイドは金毘羅さんの参道のように土産物屋が軒を連ねる。<br />
住宅は勿論レストランやホテルもあるし郵便局もある。<br />
見上げたら教会堂の壁が遥かに高く遠く、その威容は何処にいても見える。<br />
あちこちに階段があって、何処に通じているのか分からない。<br />
何の理由であるのか分からない階段もあってまるで迷路だ。<br />
板葺きの石灰色化した屋根が美しく石の壁にマッチする。<br />
楽しい。<br />
レストランの向こうに海がみえる。視線の抜ける感じがすごい。<br />
どんどん左巻きに上がっていって、教会の入口に着いた。<br />
島の他の建物に比して桁外れに大きいそのヴォリュームに圧倒される。<br />
その一方で回廊の繊細な柱が見事な対比を成している。<br />
島の中の階段という階段を、あっちに歩いてみたりこっちに歩いてみたり<br />
遠間に見えた公園に行ってみたり海を眺めたり<br />
あっという間に時間が過ぎていった。</p>

<p>下に降りて門を出て駐車場の手前にある草原で寝転んだ。<br />
そして、改めてモン･サン･ミシェルの姿を見る。<br />
やっぱり美しい。<br />
ぼくは、バッグの中から安物の赤ワインとバケットを取り出し<br />
この素晴らしい風景に乾杯した。<br />
少し肌寒い風を体に心地よく感じながら<br />
持っていたニコラス･ペヴスナーの本の裏にスケッチを描いた。</p>

<p>ワインを空にしてすっかりいい気分になったぼくは<br />
モン･サン･ミシェルに別れを告げ<br />
駅に向かうバスに乗った。<br />
</p>]]>
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